タカハシシステム : 街

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新庁舎への引っ越しで4月22日の議会が最後となった中野区議会の本会議場。区報に見学会をすると案内が書かれていたので、せっかくだから行ってきました。わりと区報は隅々まで読んでいるほうなんですよ。



この本会議場、55年もの歴史があるそう。最初の感想としては、庁舎のなかにこんな立派な施設があるんだという驚き。特徴的な壁面の凹凸は「耳(を傾ける)」をモチーフとしているらしい。このモチーフは新しい議場にも引き継がれるとのこと。

椅子や机の曲線が美しい。この椅子は固定されていて動かない。新しい庁舎にできる議場の椅子は稼働式になるそう。新しい議場は(公開された写真を見るかぎり)清潔感があっていいんですが、良くも悪くも普通の小ホールという感じで、こんなに曲線が使われていない。求められるものは時代によって変わりますからね。

そもそも、本会議場を使うのは年に20回程度らしく、それぞれの部会が会議室で打ち合わせすることがほとんどらしい。たしかに、全体で採決を取るような機会は少ないのでしょう。案内してくれた方から「議会は傍聴できるので、ぜひお越しください」と声をかけていただきました。あまり考えたことなかったけど、そりゃ傍聴できますよね。いちどくらいは経験してみてもいいかも。

ということで、こちらの質問にも丁寧に答えていただけて、とてもいい見学会でした。

大阪で小さな船によるクルーズを運行されている『御舟かもめ』さんの朝ごはんつきクルーズに乗ってきました。御舟かもめさんはドボククルーズなどで何度かお世話になったことあるのですが、朝食つきははじめて。

御舟かもめ:https://www.ofune-camome.net/

この船は熊本県で真珠の養殖作業に使われていた小舟を改造したもの。高さのある船だとくぐれない橋の下も通れるらしい。冬でもこたつが用意されているので暖かい。

農園『杉・五兵衛』直送の野菜を使った朝食。おやきが美味しい。お茶もついてます。

杉・五兵衛:https://sugigohei.com/

川から眺める中之島方面のビルが美しい

大阪城が見えるポイントも

高速道路の橋脚がかっこいい

80分のクルーズはあっという間。出張などで大阪方面に出向くことはあるけど、ゆっくり観光するチャンスは少なかったんですよね。今回は時間が取れたので、思い切ってクルーズを予約してみて大正解でした。

2024年3月、再開発中の中野駅南口にナカノサウステラがオープンした。住棟とオフィス棟に分かれて下層に商業施設が入る「最近の駅前」っぽい建物だ。ちなみに東京都住宅供給公社の「中野住宅」跡地である。

ヤマノ中野駅前ビル

周辺ビルの建て替えも進んでおり、南口駅前にある薬局のビル(と認識している人が多いであろう)ヤマノ中野駅前ビルも取り壊されることになったようだ。隣のビルがなくなり側面が露呈されてとてもかっこいい。このビルは1961年(昭和36年)竣工らしい。けっこう歴史がある。

ズームしてみるとこんな感じ

下から眺めるとこんな感じ

横から眺めるとこんな感じ

この板は?

X(旧Twitter)で教えていただいたのだが、これは「捨て型枠」というもので、コンクリートを打設したあと、そのまま埋めてしまう型枠らしい。接していた隣のビルが取り壊されたことにより、埋められていた型枠が見える状態になってしまったのだ。

このビルは?

ビルの名称が「ヤマノ中野駅前ビル」、上階には山野愛子グループのサロンが入っていたこともあり、ヤマノ関連の会社が保有している可能性が高そうだ。

ビルの1階には薬局、そのうえにはいくつかクリニックが入っていた。いわゆる「医療ビル」のような形態。その役割は新しくできたサウステラに譲ることになるのだろう。

山野愛子氏のこと

山野氏は1934年に山野美容講習所(現在の山野美容専門学校)を中野に開設とWikipediaに書かれている。公式サイトには「日本橋蠣殻町に開業した山野美粧院の2階に美容講習所を開設」とあり、どちらが正しいのかは不明。ただ(これもWikipedia情報だが)中野区内にある寺院に、山野氏のお墓があるそうなので、中野はゆかりのある土地なのかもしれない。

山野愛子(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E9%87%8E%E6%84%9B%E5%AD%90

山野愛子 美道~86年の歩み~
https://www.yamano-hd.com/yamano-aiko/

それにしても、経歴を知ると山野愛子氏の偉大さがわかる・・・。

さいごに

中野駅北口の中野サンプラザもそうだが、どんどん昔の中野を知ることができる建物がなくなっていく。とくに、この建物はサンプラザが竣工する1973年より10年以上も前の建物だ。余計なお世話かもしれないけど、こうやって写真だけでも残しておきたい。

新宿の小田急百貨店が建て替えのため解体されることになった。ヘビーユーザーなので寂しい。坂倉準三氏が手がけたモダンな建物は新宿からなくなってしまう。売上の伸び悩みなど小田急にも都合があるのだろう。あれだけ乗降客数の多い新宿駅直上にあるんだから、高層化しないともったいないという理屈もわかる。

こんなとき「再開発するなら開発前よりも良くしてくれ」と思うのだが、再開発されると商業的にターゲットから外れてしまい、行きつけの店は閉店させられて、ただ不便になることがほとんどだ。小田急百貨店新宿店本館は「輝く都市」を目指していた建物なんだから、建て替えられてもそのくらい大きな存在でいてほしい!


閉館するまえ展望スペースから撮影


同上。かっこよくないですか?


新宿といえばこの風景なので寂しくなる


吹き抜けから眺める

表参道に用事があったので青山北町アパートの様子を見てきた。すでに半分は「ののあおやま」という賃貸住宅を中心とした複合施設に建て替わっており、のこり半分の再開発も基本計画がまとまって、2026年の竣工に向けて動き出したようだ。

参考:「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」沿道一体型開発区域の基本計画がまとまりました!
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/24/03.html

建て替え予定の青山北町アパート

ということで囲われている都営住宅。勤めている会社が南青山にあったころ、このあたりはよく散策していたので、多少は寂しさあるもの。めちゃくちゃ小心者なので、まだ住民がいたころは「カメラ向けちゃ悪いかな」という気持ちが勝って、あまり写真を撮ってないんですよね。囲われてしまえば安心して撮れる。

建て替え予定の青山北町アパート

当たり前だけど休日なのに人がいなくてのんびりしてる。

建て替え予定の青山北町アパート

フェンスが低くなっているところから撮影。いたるところから草が生えてる。

建て替え予定の青山北町アパート

この立派な給水塔もなくなってしまうのか。

建て替え予定の青山北町アパート

うしろにそびえる「ののあおやま」の姿。

2013年ごろの写真。

青山北町アパートのパーゴラ

これも2013年撮影。このころすでに東屋を集めていたので(参考:東屋メモ)ちゃんとパーゴラは撮影してます。

テレワークが続いてる。意識して身体を動かさないと、すぐに調子が悪くなるから困ったものだ。だけど、外出するにしても僅かな緊張感は消えない。人のいないところを自由に歩きたい。ちょっと仕事の予定を調整して、新宿御苑を散歩してから打ち合わせに向かうことにした。

平日の午前中は人が少なくて最高。涼しくなったらレジャーシートを持ってきてゆっくりしたいな。パソコンを持ってきて仕事するのもよさそう。

温室も旅行気分が味わえてよかった。

映画「言の葉の庭」の舞台になった東屋。

公園の向こう側に建物が並んでる感じ、なんか好き。

2020年7月にインフォメーションセンターが改修されて、そのなかに国立公園の情報が得られる「National Parks Discovery Center」というのがオープンしたみたい。

参考:インフォメーションセンターがリニューアルオープンしました

展示や映像を眺めていたら旅行に行きたくなる。もちろん行っちゃいけないわけじゃないのだが、以前のように全力で楽しめる自信はない。こういう状況じゃなければインフォメーションセンターも外国からの観光客で混雑していたかもしれないし、ちょっと感傷的になった。

ロゲットカードとは、札幌の時計台から富士山さらには軍艦島まで、全国のさまざまな観光スポットがコレクションカードになったものだ(詳しくはこちら:https://loget-card.jp)。マンホールカードを発案した方が関わっているみたい。

カードがめちゃくちゃ欲しかったというわけではなく、なんとなく旅行気分を味わいたかったんです。みなとみらいで仕事の打ち合わせがあったので、これはいい機会だとランドマークタワーに登ってきた。あまりにも「日常」が続きすぎているので「非日常」がほしい。でもよく考えるとコロナ禍は「非日常」なんですけどね。

なんだか入場料を払うだけでも嬉しかった。検温してもらって、エレベーターに乗り込んで、展望フロアに到着する。求めていた「非日常」的なやつだ。はやく心配なく旅行できるようになってほしいな。

散歩する夏

2020年7月30日

今年の夏はとにかく散歩している。リモートワークが続き、意識して歩かないとiPhoneの歩数計が2桁ということもよくある。とにかく運動不足なのだ。

これだけ毎日散歩して気になったものをカメラで撮っていると、ついついSNSにアップしたくなるのだが、都度アップしていると自宅を特定されそうでマズイなと気づいた。アップしたいのにアップできないもどかしさ。どんどん溜まっていく近所の写真。この大量の写真が忘れられない今年の思い出という感じがする。

そこで、たまには近所から離れて、思いきって都心まで出てしまうこともあった。すると案外と歩いている人も少なく快適だったりする。写真は九段下らへん。武道館も改修工事が終わってキレイになっていた。なんだか「オリンピック前後」で物事を考えていたのが懐かしい。とくにオチも何もないが、とにかく散歩をしていた夏の記録として。

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夏休みということで北海道にふらりと。父が北海道の人間なので、慣れ親しんでいる土地といえばそうなんですけど、なかなか1人で行動することもできないので、こうやって自由に旅行するのは初めてのこと。

そんなこんなで旧住友赤平炭鉱を見学してきました。なんで赤平だったのかというと、さきに立ち寄る予定があった富良野から、宿泊地の札幌まで帰る途中にあるちょうどいい炭鉱だったという…そんな理由で申し訳ない。でも行ってよかった。

富良野から赤平までは広めの山道を1時間くらい。その途中には滝里ダムもあります。札幌までは高速道路を使って1時間半くらい。札幌からも旭川からも遠くない距離です。

見学するにあたって「赤平コミュニティガイドクラブ TANtan」のお世話になりました。案内してくださったのはTANtan代表でもある元炭鉱マンの三上さん。見学などの情報は以下のFacebookページで確認!

https://facebook.com/zuriyama/

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やぐらが印象的。やぐらに付いている滑車にワイヤーを通して、巻上機でケージを引き上げるわけです。映画とかでカゴに乗って立坑を降りていくシーン見たことありませんか?あれです。しかも深さは650mもあるそう。スカイツリーが入ってしまう深さ…。設備のポテンシャルとしては1000m超を想定されているとか。

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巻上機の操作室。メモリが1100mまである。

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やぐらを下から(ちょっと迫力が伝わりづらいかな)

ケージは「秒速12m、時速なら40kmくらいかな~」と仰ってたので「速いですね~」なんて頷いてみたものの、実はあまりピンときてなかったんです。で、調べてみると、秒速12m=分速720m。ランドマークタワーに設置されてる、日本最速エレベーターが分速750mですから、ほとんど変わらないんですよ。は、はやい!

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当時の全体図。こんなに広かったのか。

深さや速さもそうですけど、坑道の総延長は200kmもあったんですよ。なんかもう数字だけで飯が食えるというか、スケールに興奮します。

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向かって左側の壁に置かれているのが当時使っていたケージ。このケージは4段になっていて、1段に18人=合計72人も乗れたらしい。実際に乗せてもらった感想としては、ちょっとキツそう。「これ18人も乗れるんですか?」と質問したところ「うまくできてるんですよ」と三上さん。そうなのであろう。

当たり前ですけど、ケージは石炭を引き上げるための設備でもあるんですよね。「1時間に30往復くらいしてた」そうなので、空の炭車を乗せて、満載の炭車を引き上げて降ろして、さぞ賑やかだったんだろうな。

施設をよくぞ残してくれたと感謝したくなりますが、残さざるを得なかった理由もあるのでしょう。

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閉山日は2月なのに、立坑に掲げられているプレートには5月12日と書かれてます。これは「完全に密閉」しないと閉山されたことにならないから…だそう。まだまだ石炭は埋蔵されているといいますし、硫黄のような匂いがします。ガスが出るのです。

石炭もガスも埋まっている。それらを活用する研究に少しでも予算がまわってきたら…。そんな切なる願いもあるようです。閉山しても鉱山は鉱山なのですね。

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2階に上がって、これが巻上機。とにかくデカいんですよ。どんだけパワーあるのか。住友には造船技術がなかったので、造船技術に優れた三菱造船が巻上機を製造。造船技術って色々なところで活かされてますよね。炭鉱の設備までそうだったとは。

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このロゴかっこいい。

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電話かわいい。

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そして、当時の機材を保管している倉庫に移動。すごくドリル。ドリルで削って、下のアームで掻き集めるんですよ!こうやって実際の機材を目の前にしながら、当時の話を三上さんから伺います。三上さんは救護隊に所属されていたので、どうしても事故の話に触れることになります。

閉山に直結する規模の事故はなくとも、3名が死亡する大きな事故はあったらしい。なにが起こるかわからない現場。そこで4000人近くが交代で24時間働いているわけですから、悲しい事故だっておこります。

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これは、かぶってバルブをひねると新鮮な空気が袋の中に充満されて、しばらく待機できるというもの。そのほか、パニック状態になっても出口がわかるよう、線路を固定する釘をハの字にとめて、出口の方向をあらわすサインにしたり。少しでも事故を防ぐ規則や工夫と、少しでも被害を抑えるための技術や体制があったわけです。

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あと「救護隊は志願制なんですか?」と質問してみたところ、どうやら上長からの推薦らしい。つまり選ばれし者たち。いざというとき命を預ける存在ですから…その責任は重たい。最後に救護隊のバッヂを見せてもらいました。かっこいいぞ!

見学させていただいた様子を、こうやってわざわざブログに書いているのは「なにか協力したい!」という気持ちになってしまったからなんです。もちろん御礼として募金箱に(多くはありませんが)寄付しましたよ。それだけじゃ足りない気持ち。

物見遊山気分で訪れたのに、応援したくなるものができた。こういう観光って素晴らしい。所詮よそ者ですけどね。よそ者なりに、少しでも関われたらいいじゃないですか。

ということで、最後にもういちど「赤平コミュニティガイドクラブ TANtan」のFacebookページを!今度はお祭りやってるタイミングで遊びにいってみたいな。

https://facebook.com/zuriyama/

美瑛川ブロック堰堤

2017年9月19日

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旭川から富良野に向かう途中、世界的に有名な砂防施設「美瑛川ブロック堰堤」に立ち寄ってみました。いわゆる砂防ダムですね。こんな感じでブロックが並んでます。かっこいいぞ!

このあと予定があったので8時ころ到着。旭川から1時間くらいでしょうか。遅い時間になると駐車場が混雑するらしいので早めでよかった。9時ごろになると団体さんも増えてきましたね。
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駐車場にもコンクリートブロック。

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美瑛川第4号堰堤が見えます。この美瑛川を横切るようにコンクリートブロックを設置したら、本流から離れたところに水が溜まるようになった…ということなんですよね。

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よくみると対岸にブロック堰堤が。

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人造池はこんな感じ。


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