最近、動画を撮るのにハマっているので、久々にお台場のテレコムセンター展望室に行ってきた。入場料は500円(2024年現在)かかるのだが、ゆったりとしたソファやテーブルもあり、むしろ500円は安すぎないかと心配になる。
レインボーブリッジや東京タワーが見える、これぞ東京湾岸といった景色。ちなみにレインボーブリッジは1993年8月26日に開通した。1996年には臨海副都心で世界都市博覧会が開催される予定(いろいろあって中止)だった。
テレコムセンターのエントランス。テレコムセンターが竣工したのは1996年(フジテレビ本社屋も同年竣工)。このゴージャスさが「あのころ」「お台場」という印象。テレコムセンターといえばテレバイダーであり金剛地武志や寺田椿である。
豪華な展望室階のエレベーターホール。龍が如くのボス戦前といった感じ。「コストを抑えてメンテナンスもしやすいです!」といった現代のビルにはない趣がある。
そして展望室。マッサージチェアもあるし無料の望遠鏡もある。豪華なソファは人が座っていたので撮影できず。本でも持ってきてのんびりしたい。
有明ジャンクション。お台場にもマンションが増えた。Bリーグに所属するプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームアリーナ建設中。
海と空の玄関口である青海コンテナ埠頭と羽田空港。
望遠レンズの圧縮効果により東京ビックサイト(南展示場)の裏すぐに新木場の貯木場が見える。新木場という名前の由来でもある貯木場だが、原木輸出禁止などの影響もあり、現在では材木を海に浮かべて保存する姿を見かけることはなくなった。都市を大きくするために、さまざまな施設が必要だったのだな。
セメント工場の裏に浦安のテーマパーク。手前に浮かんだケーソン(防波堤や岸壁など水中構造物をつくる際に使われるコンクリートや鋼製でできた箱)には「利島港」と書かれているので、伊豆諸島まで運ばれていくのだろう。
解体中の船の科学館本館。ランドマーク的存在だったので寂しい。完全になくなってしまったわけではなく、展示されている初代南極観測船「宗谷」で博物館としての活動は継続されているそう。ということで、久々のテレコムセンター展望室を楽しんできました。
新庁舎へ引っ越しすることになり、4月22日の議会が最後となった中野区議会の本会議場。中野区報に「見学会やるよ」と書かれていたので、せっかくだから行ってきました。わりと区報は隅々まで読んでいるほうなんです。
この本会議場、55年もの歴史があるそう。55歳の芸能人を調べてみたら福山雅治さんや森高千里さんと同い年ってことみたい。福山と森高・・・若すぎる。
それにしても、庁舎のなかにこんな立派な施設があるんですね。特徴的な壁面の凹凸は「耳(を傾ける)」をモチーフとしているらしい。真ん中を凹ませるだけでけっこう耳っぽくなるのが面白い。このモチーフは新しい議場にも引き継がれるとのこと。たしかに、これを引き継がなかったら、耳を傾けるつもりがなくなったみたいで嫌かも。
椅子や机の曲線が美しい。この椅子は固定されていて動かないのですが、新しい庁舎にできる議場の椅子は稼働式になるそう。新しい議場は(公開された写真を見るかぎり)良くも悪くも普通の小ホールという感じで、こんなに曲線が使われていないのが寂しい。求められるものは時代によって変わりますから、いろんな理由があるのでしょう。
そもそも、本会議場を使うのは年に20回程度らしく、それぞれの部会が会議室で打ち合わせすることがほとんどらしい。案内してくれた方から「議会は傍聴できるので、ぜひお越しください」と声をかけていただきました。こちらの質問にも丁寧に答えていただけて、とてもいい見学会でした。
大阪で小さな船によるクルーズを運行されている『御舟かもめ』さんの朝ごはんつきクルーズに乗ってきました。御舟かもめさんはドボククルーズなどで何度かお世話になったことあるのですが、朝食つきははじめて。
御舟かもめ:https://www.ofune-camome.net/
この船は熊本県で真珠の養殖作業に使われていた小舟を改造したもの。高さのある船だとくぐれない橋の下も通れるらしい。冬でもこたつが用意されているので暖かい。
農園『杉・五兵衛』直送の野菜を使った朝食。おやきが美味しい。お茶もついてます。
杉・五兵衛:https://sugigohei.com/
川から眺める中之島方面のビルが美しい
大阪城が見えるポイントも
高速道路の橋脚がかっこいい
80分のクルーズはあっという間。出張などで大阪方面に出向くことはあるけど、ゆっくり観光するチャンスは少なかったんですよね。今回は時間が取れたので、思い切ってクルーズを予約してみて大正解でした。
2024年3月、再開発中の中野駅南口にナカノサウステラがオープンした。住棟とオフィス棟に分かれて下層に商業施設が入る「最近の駅前」っぽい建物だ。ちなみに東京都住宅供給公社の「中野住宅」跡地である。
ヤマノ中野駅前ビル
周辺ビルの建て替えも進んでおり、南口駅前にある薬局のビル(と認識している人が多いであろう)ヤマノ中野駅前ビルも取り壊されることになったようだ。隣のビルがなくなり側面が露呈されてとてもかっこいい。このビルは1961年(昭和36年)竣工らしい。けっこう歴史がある。
ズームしてみるとこんな感じ
下から眺めるとこんな感じ
横から眺めるとこんな感じ
この板は?
X(旧Twitter)で教えていただいたのだが、これは「捨て型枠」というもので、コンクリートを打設したあと、そのまま埋めてしまう型枠らしい。接していた隣のビルが取り壊されたことにより、埋められていた型枠が見える状態になってしまったのだ。
このビルは?
ビルの名称が「ヤマノ中野駅前ビル」、上階には山野愛子グループのサロンが入っていたこともあり、ヤマノ関連の会社が保有している可能性が高そうだ。
ビルの1階には薬局、そのうえにはいくつかクリニックが入っていた。いわゆる「医療ビル」のような形態。その役割は新しくできたサウステラに譲ることになるのだろう。
山野愛子氏のこと
山野氏は1934年に山野美容講習所(現在の山野美容専門学校)を中野に開設とWikipediaに書かれている。公式サイトには「日本橋蠣殻町に開業した山野美粧院の2階に美容講習所を開設」とあり、どちらが正しいのかは不明。ただ(これもWikipedia情報だが)中野区内にある寺院に、山野氏のお墓があるそうなので、中野はゆかりのある土地なのかもしれない。
山野愛子(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E9%87%8E%E6%84%9B%E5%AD%90
山野愛子 美道~86年の歩み~
https://www.yamano-hd.com/yamano-aiko/
それにしても、経歴を知ると山野愛子氏の偉大さがわかる・・・。
さいごに
中野駅北口の中野サンプラザもそうだが、どんどん昔の中野を知ることができる建物がなくなっていく。とくに、この建物はサンプラザが竣工する1973年より10年以上も前の建物だ。余計なお世話かもしれないけど、こうやって写真だけでも残しておきたい。
新宿の小田急百貨店が建て替えのため解体されることになった。ヘビーユーザーなので寂しい。坂倉準三氏が手がけたモダンな建物は新宿からなくなってしまう。売上の伸び悩みなど小田急にも都合があるのだろう。あれだけ乗降客数の多い新宿駅直上にあるんだから、高層化しないともったいないという理屈もわかる。
こんなとき「再開発するなら開発前よりも良くしてくれ」と思うのだが、再開発されると商業的にターゲットから外れてしまい、行きつけの店は閉店させられて、ただ不便になることがほとんどだ。小田急百貨店新宿店本館は「輝く都市」を目指していた建物なんだから、建て替えられてもそのくらい大きな存在でいてほしい!
閉館するまえ展望スペースから撮影
同上。かっこよくないですか?
新宿といえばこの風景なので寂しくなる
吹き抜けから眺める
ロゲットカードとは、札幌の時計台から富士山さらには軍艦島まで、全国のさまざまな観光スポットがコレクションカードになったものだ(詳しくはこちら:https://loget-card.jp)。マンホールカードを発案した方が関わっているみたい。
カードがめちゃくちゃ欲しかったというわけではなく、なんとなく旅行気分を味わいたかったんです。みなとみらいで仕事の打ち合わせがあったので、これはいい機会だとランドマークタワーに登ってきた。あまりにも「日常」が続きすぎているので「非日常」がほしい。でもよく考えるとコロナ禍は「非日常」なんですけどね。
なんだか入場料を払うだけでも嬉しかった。検温してもらって、エレベーターに乗り込んで、展望フロアに到着する。求めていた「非日常」的なやつだ。はやく心配なく旅行できるようになってほしいな。
今年の夏はとにかく散歩している。リモートワークが続き、意識して歩かないとiPhoneの歩数計が2桁ということもよくある。とにかく運動不足なのだ。
これだけ毎日散歩して気になったものをカメラで撮っていると、ついついSNSにアップしたくなるのだが、都度アップしていると自宅を特定されそうでマズイなと気づいた。アップしたいのにアップできないもどかしさ。どんどん溜まっていく近所の写真。この大量の写真が忘れられない今年の思い出という感じがする。
そこで、たまには近所から離れて、思いきって都心まで出てしまうこともあった。すると案外と歩いている人も少なく快適だったりする。写真は九段下らへん。武道館も改修工事が終わってキレイになっていた。なんだか「オリンピック前後」で物事を考えていたのが懐かしい。とくにオチも何もないが、とにかく散歩をしていた夏の記録として。
僕もワークショップに参加させてもらった国立文庫(くにたちぶんこ)の第二版が国立本店(くにたちほんてん)で販売中です。
国立文庫とは…
ワークショップの参加者が腕章をつけて街に飛び出し、暮らしてる人たちに突撃取材します。
それらをもとに編集室の方たちと文庫目録(=文庫本の後ろに載ってたり、書店のレジ付近に置いてある、タイトルと著者、ざっくりしたあらすじが書いてあるアレ)を作ってしまおう…というアーティストの木村健世さんが手掛けるプロジェクト。
詳細はこちらの記事がわかりやすいです。すてき! → 街を“物語”で体験する、『国立文庫』プロジェクト
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-9383.html
こちらの記事も素敵!取材したお店のことや国立文庫からの抜粋も! →物語の先に続くもの。~47編のまちの物語『国立文庫』~ 人びとの暮らしが紡ぎ出す、たくさんの物語http://www.nonowa.co.jp/areamagazine/blog/201505/01.html
取材してみると
街にいる知らない人たちも、話を聞いてみると文庫本にできるくらいの物語を抱えてたりするんですよね。いろんな人生ありますから。
僕が取材したところだと、山野草を扱う謎の店とか、谷保天満宮でお焚き上げをしてた男性とか。驚くような事実もあれば、ささやかな心動かされる出来事もあります。
腕章をつけると「取材する側される側」の関係がスッと築けるので、いろいろ聞き出せちゃうのも面白いですね。
そんな街に溢れた物語たちを切り取ったものが国立文庫…というわけです。
少し脱線
初版に掲載された座談会のやりとりで「ナンパしてみたくなった」などと口走ってしまいました。もちろん冗談ですよ。それぐらい「ふつうの人(悪い意味ではなく)」の話が楽しかったんでしょうね。
歩いてる人に片っぱしから声を掛けたくなる衝動(それじゃ危ない人になってしまう)というか。やっぱおもしれーな世界と日常っていう。
ということで重版です
国立文庫は無料で1000部ほど頒布していました。それもあっという間に無くなってしまい重版となりました。
そして第二版は値段(300円)をつけて販売しています。販売するというのは意味がまた変わってくるので、これもまた新しい挑戦なんでしょうね。応援したいので、こうやってブログに書いてます。
国立にある国立本店という場所で売ってますので、フラッと訪れてみるのはいかがでしょうか?
お店にいるメンバーさんに国立本店の活動について聞いてみたり、国立文庫を持って国立を散策してみたり、ちょっと良さげな休日が過ごせるような気がします。
国立本店はこちら
http://kunitachihonten.info