タカハシシステム : 8月 2013

Archive for 8月, 2013

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その道では有名な「RoadJapan」”のがな”さんによる「被災地の道」の写真集。特別なモニュメントではない。言ってしまえば「ただの道」。でもどうしても普段その道を利用している人達のことが浮かんでくるし、道を撮りつづけてきた著者の気持ちを考えてもページをめくる手が重くなる。

僕だって「ただの団地」が好きだ。「ただの橋脚」が頑張ってるのは頼もしくて惚れ惚れすることもある。そんな「ただの道」がこんなにも意味を持ってしまうのはなんともツラい。

大山顕さんが常々仰ってるように「意味が分かると納得してそれ以上見ることをやめてしまう」のはもったいない。いま目の前にある「ただの道」だって面白さはある。

意味が分かると納得してそれ以上見ることをやめてしまいます。そうではなくて、まず形を見てあなたの街にこんな変な形があるということを面白がってほしいのです。

引用元:DUEStudies – Interview 大山顕

意味を持ってしまった道の先に「ただの道」があって、その面白さ(大切さ)に気付くことができたら素敵なことなんじゃないかな。

写真集は現在通販の準備もされているそう。またゲンロンカフェでの取り扱いもあるとか。

「チェルノブイリ・ダークツーリズムガイド」出版に際して行われた
トークショーに参加したのですが、主催の東浩紀様がなんとこのRoadJapanをご存知でした!

持ち合わせていた夏コミで販売予定の写真集「道だけが残った、その先に」をお見せしたところ、
何冊か扱いたいとお話をいただきました。ありがたい。感謝です!

引用元:「道だけが残った、その先に」先行販売のお知らせ – RoadJapan

ぜひ手に取ってみて欲しい1冊です。 

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コミケでご一緒させていただいた東京エスカレーター田村さんの新刊。いわく「エスカレーター専門ファッション誌」わかるようなわからないような。Numéroを目指してるらしい。

おしらせ:8/11コミックマーケット84に出展します&新刊だします – 東京エスカレーター取材日記

でもね読んだら素晴らしいんですよこれが。写真は大きくてカッコいいし(かわいいし)、説明もわかりやすいし、コラムも面白いし。圧倒的欲しい感。お昼過ぎには完売しちゃったのも納得。

コミケのいちばんすごいところは「ここにしか売ってない本」がものすごくたくさんあって、かつ、「ここにしか売ってない」という理由で売れることだ。

引用元:コミケ84たのしかった – tokyoescalatorgirl

今までコミケ・超文学フリマ・デザフェスでご一緒したんだけど、田村さんが書いてるとおりだったな。コミケの反応速度はすごい。財布の紐って概念のない世界だし、販売するんじゃなくて「欲しいものを有償でお分けする」そんな理念の場所ですから。欲しいと思ったら即ゲットですよ。

ほんとに素晴らしい冊子なので次号も楽しみ。デアゴスティーニみたいに何号も出るらしいですよ。ちなみに既刊の「東京エスカレーターガール」は以下で購入できます。

製本版チケット-東京エスカレーターガール
PDFダウンロード版-東京エスカレーターガール
東京エスカレーターガール(電子文庫版) [Kindle版]

100ページフルカラーという無茶なことやってるので製本版がオススメ。

FIAT AL-FDB140が欲しい

2013年8月20日

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輪行できる自転車が欲しい。

輪行(りんこう)とは、自転車の乗員が自転車を公共交通機関(鉄道~船~飛行機など)を使用して運ぶこと。

引用元:輪行 – Wikipedia

軽くて小さくて丈夫で安ければいい。ということで熟慮を重ねた結果たどり着いたのが「FIAT AL-FDB140」という折り畳み自転車。

「自動車メーカーの自転車とか大丈夫なの?」って心配だけど、折り畳み自転車で有名なDAHONのOEMなのでモノはよさそう。FIATは名前を貸してるだけなのかな。ちなみに現在乗っているのがDAHONのBoardwalkなのでDAHONに愛着あるのも理由のひとつです。

とはいえ14インチの乗り心地は気になるので、実際試乗してから買いたいな。ああ早く欲しい欲しい。そしたらとりあえず川崎の工場をグルグルまわるんだ。

(購入先検討)Amazon

在庫があればすぐ届くのが魅力的。防犯登録は自分でしなくてはなりませんが、大きめのスーパーの自転車売り場に行けば嫌な顔することなく登録してくれるらしい。たしかに町の自転車屋さんに持ち込むのは気が引けます。

(FIAT AL-FDB140 と DAHON Boardwalk )

(購入先検討)量販店

どうしても日頃の癖でAmazonで購入するのがファーストチョイスになってしまいますが、、

・試乗したい
・購入時に防犯登録したい
・出来れば軽く整備してもらいたい

というポイントを考えれば実店舗で購入したいところ。そこで(ネットでの情報をもとに)販売実績ありそうないくつかの量販店(ヨドバシカメラ、東急ハンズなど)をまわってみましたが、置いてる店はありませんでした。取り寄せて自宅まで配送してくれるところもありましたが、それだったら通販と一緒ですもんね。

(購入先検討)販売元のコンセプトショップ

どうしても試乗したいのであれば販売元GICのコンセプトショップが横浜と埼玉にあるみたいなので、行ってしまうのもありですね。たぶん展示しているでしょうし(要確認)。我が家からちょっと遠いのが悩ましい。

(購入先検討)サイクルベースあさひ

サイクルベースあさひ だとネット通販でも防犯老録してくれるし、購入したパーツを取り付けて発送してくれるみたい。AL-FDB140はペダルが折り畳みじゃないので交換したほうがいいらしいので取り付けてくれるのはありがたい。

通販で購入して店舗で受け取ることもできるらしいけど、AL-FDB140は対象外みたい。購入後店舗に持ち込めば点検してくれるのもいいな。うーん。ここで決定かな。

(追記)ここで買いました。

買ったらやりたいこと

新富士に行きたい。都心を自転車で走ってみたい。多摩エリアの西武線とJR線が絡みあったらへんを散策したい。三鷹→町田ぐらいまで走ってみたい(コレはちょっと厳しいかな)。新幹線に乗ってどこかにいってみたい。などなど。などなど。

あぁ欲しい…。

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建設コンサルタンツ協会「Consultant」の「土木萌え~ドボクの魅力を伝える~」がPDFで公開されてます。東京エスカレーター高架橋脚ファンクラブ会長の田村さん、大山顕さんダムの宮島さん、八馬先生などなど素敵な方々が寄稿されてます。

http://www.jcca.or.jp/kaishi/260/260_contents.html

なんとなく

自己紹介がてら「橋脚好きなんですよ」なんて漏らそうものなら「マニアックですね」など理解不能という顔をされることばかりですが、ときどき「なんとなくわかりますよ、ジャンクションとかカッコいいですよね」と共感してくれる人がいます。

このあたりの「なんとなく」を大山さんが大事にしている話とかいいんですよ。やっぱり入口がないとね。

ユーミン

世の中には面白いものがあるんだなって意識するようになったのは路上観察学会(というか赤瀬川原平氏)を知ってからだったと思うんだけど(路上観察学会については八馬先生の文章でも触れられてます)、「橋脚カッコいいよね」から「橋脚頑張ってるよね」というドボクの面白さ(八馬先生仰るところのの「風景のその先」)に気付くキッカケを与えてくれたのが大山さんだったんですよね。

そうなると面白くてしかたない。「やさしさに包まれたなら」状態というか、東京の全てがメッセージですよ。小さい頃じゃなくても神様がいる状態というか、だんだん書いてて意味がわからなくなってきたぞ。

自分の興味を細分化

で、田村会長の「問題発言など」をふむふむと読みながら、

そろそろきちんと自分の興味を細分化してみる段階かなとも思うわけですよ
引用元:問題発言など-東京エスカレーターガール

自分もなんか整理してみなくちゃなーと焦るわけです。

参考: “「『当たり前だと思っていない』ことが当たり前だと思っていた」ことを当たり前ではない”と指摘 – 「住宅都市整理公団」別棟

デイリーポータルZライターの西村さん・伊藤さんの2人展「地図&バレンチノ展」に行ってきました。タイトルだけ聞くと、なんのことやら。

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西村さんの展示。僕の好きな記事「料理のレシピを鉄道路線図っぽく表現してみる」の路線図とか、これも好きだな「東京都のマークでルイ・ヴィトンっぽい財布を作る」の財布とか、「30年ぐらい前のなぞなぞ本のなぞなぞがすごい」なぞなぞ本も展示してあった。

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有名・無名様々なバレンチノが並ぶ姿は圧巻。伊藤さんいわく「押収品」。詳しくは「バレンチノ・エスノグラフィー」で。

「バレンチノ」はひとつではない。

日本における「佐藤、鈴木」のような名字と同義で、あまりにも一般的な呼称である故に我が国で商標登録がされない「バレンチノ」はバレンチノさん、またバレンチノと名乗りたい者によって多種多様に増殖し、流通している。

「バッタもの」などと呼称される偽物ではなく、一バレンチノ一バレンチノが、それぞれに性格、意図を持ったオリジナルのバレンチノなのだ。

引用元:バレンチノ宣言 – バレンチノ・エスノグラフィー 

ちなみに僕も当日はロジャースで購入したジャンニ・ヴァレンチノの靴下を装着して挑みました。

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そしてマニアパレルのバレンチノT。製作秘話が熱い。さりげなく「V」を着こなしたい。

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区章てぬぐい。このカッコよさたるや。
そんなこんなの(どんなの?)地図&バレンチノ展でした。


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