日本で「高さ」を測量する際に基準となる日本水準原点。普段は見ることができないのですが、年に1回、6月3日の「測量の日」前後に一般公開されるので足を運んでみました。
普段は閉まってる扉
日本水準原点とは?
日本水準原点とは、日本全国の標高(=土地の高さ)を測るための基準点です。
標高○○mというのは、平均海面=東京湾の平均海面を「0m」として計測しています。その基準となる点として1891年(明治24年)に陸地測量部によって設置されました。しかし、基準が海面(海中)にあると都合が悪いので、「日本水準原点」として地上に置かれているのです。
この原点は、国会議事堂前に位置する日本水準原点標庫の内部に保管されており、周囲には「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」といった付属の一等水準点が設置されています。これらの水準点を用いて、全国の各地点の高さが水準測量によって正確に測定され、建築や土木工事、地図作成、災害対策などに利用されています。また、その歴史的・技術的価値から、国の重要文化財や土木遺産にも指定されています。
ちなみに、当初は標高「24.5000m」と定められましたが、1923年の関東大震災や2011年の東日本大震災などによる地殻変動にともない、現時点(2012.05)の標高は「24.3900 m」となっています。
表側
裏側
測量しているの見かけませんか?
たまに測量しているのを見かけたことありませんか?望遠鏡みたいな謎の機器を覗く人と、棒を持った人。あれで「高さ」を測っているんですね。
東日本大震災の影響
東北地方を中心に地殻変動があったので全て測量しなおしたそうです。ズレがあったら建設など復興にも影響あるでしょうからね。
これが約2キロメートルごとに設置されている「一等水準点」です。日本の水準測量における最も精密な標高測定のための基準点のひとつで、永久標識として固定されています。高い精度を維持するため、定期的な再測量によって管理されているそう。大変な作業だ……。標石や金属標だけではなく、このように地下埋設式タイプも。刻まれた「国土地理院」という文字がカッコいい。
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