タカハシシステム : 山の上ホテルに泊まってきた(コロナ禍の記録)

たとえ旅行しても人と接触する機会が少なければ新型コロナ感染のリスクが少ないことは理解しているのだが、どうしても遠征するのは気が引ける。不要不急の外出、そして東京都から他県に移動しないようにという要請をちゃんと守っていた。

旅行なんてもってのほかという厳しい状況にある医療従事者や、コロナにより経済的に困窮している方々のことを考えると後ろめたい。要請だけではなく、自粛しなくてはならないという空気もある。さまざまな見えないラインを感じとりながら、自分の身体と精神を守らなくてはならない。その状況自体に疲れている。

そして、緊急事態宣言が3月21日に解除されるということで、うちから30分くらい、近所といってもいいくらいの距離にある山の上ホテルに泊まってきた。同じように近場に泊まって旅行気分を味わおうとした人も多かったんじゃないでしょうか。

本来はGoToトラベルを利用して1月に宿泊予定だったのだが、緊急事態宣言の発出により断念。そのリベンジになる。宿泊予約してからも東京の感染者数は増加傾向が続き、どうなるか不安だった(後日補足:4月5日から「まん延防止等重点措置」が発出されて、そのまま緊急事態宣言に移行。9月30日まで続くことになる)

山の上ホテルといえば、御茶ノ水駅の近くにあって、看板を見かけることはあるけど、中に入ったことのない存在だった。歴史もあり多くの文豪が愛したらしい……という情報は知っている。あと、あのあたりは明治大学と日本大学の校舎がたくさんあって囲まれてる印象。

本館は「佐藤新興生活館」として1937年(昭和12年)に完成。その後、1954年(昭和29年)ホテルとして開業した。設計は「けいおん!」の桜が丘女子高等学校のモデルとなった豊郷小学校を設計したことでお馴染み(偏った情報)のウィリアム・メレル・ヴォーリズだ。

金曜日だったので仕事が終わってからチェックインした。部屋数の少ないホテルということを差し引いても、コロナの影響なのか、ひっそりしている感じ。雰囲気のあるバーも営業時間を短縮中。

いちいち調度品やアメニティが素敵。歴史を感じられる室内にいるだけで旅情を感じられる。来てよかった!机の上にホテルオリジナルアイテムの「蛇腹便箋レターセット」が置いてあった。旅先で誰かに手紙を書くのも趣あるもの。書いたことなんてないけど。

レターセットなどグッズはこちらから購入できます
https://www.yamanoue-hotel.co.jp/shop/products/detail35.html

ちょっと寄って撮影してみる。いい感じの階数表示「3」と凝ってる階段の蹴上げ。

外食する気持ちにもならないし、部屋で簡単に夕食を済ませて館内をまわってみる。エントランスに止まった車から大きな荷物を抱えた人たちが入ってきた。他にも宿泊客がいるのがわかって安心する。

すこしだけ聞こえてきた会話の内容から推測すると、どうやら翌日に結婚式を控えているらしい。人気の式場であれば、かなり前から予約しなくてはならない。状況によっては延期しなくてはならないリクスを抱えながら結婚式するのは大変だ。緊急事態宣言が解除された状況でよかったと思っているだろう。

夜の御茶ノ水界隈を散歩してみた。時間は21時半ころ。飲食店の営業が21時までということもあり、飲み足りない人たちが公園に集まって酒盛りしている。まだ時間が浅いからかもしれないが、大騒ぎするような集団はおらず、みんな静かに飲んでいる。

歩道で輪になって大騒ぎしていたスーツ姿の男女5人組はカラオケ店に入っていった。カラオケ店には自粛要請が出ていないのだろうか。それとも要請を守っている余裕などなくなってしまったのか。このあと感染者数が爆発して、いわゆる「第5波」がやってこないかちょっとだけ心配になる。

写真はとくに本文とは関係なし(エアコンの配線やテントが格好よかったので撮った)あまり人のいない夜の街が面白かったので、けっこう距離を歩いてしまった。部屋に戻ってすぐに寝てしまう。

そして翌日、朝食はルームサービスで。テーブルに乗り切らないくらいたくさん。洋食と和食どちらも美味しい。久しぶりの「外食」ということになる。

部屋でのんびり過ごしてからチェックアウト。ホテルは最高で気分転換できたし、どこか重くるしかった気持ちが少しだけ軽くなった。それだけに、いつまで続くか分からないコロナ禍の生活に戻ることが憂鬱だった。ただ、それも仕方ないと思えるくらいコロナに慣れてしまっているのも事実なのだ。

ここからは帰り道で見かけたもの。大学の部室棟がなんかよかった。新しいビルのような校舎もあれば、ちょっと古めの建物もある。大規模再開発とは違って、少しずつ必要に駆られて開発されてきた街の雰囲気がある。不揃いで嫌だという人もいれば、それが魅力的という人もいるだろう。

路上飲みの痕跡なのか「鬼ころし」が置いてあった。遠くに旅行するのと違って、いきなり現実に戻れる。仕事後の金曜の夜から土曜日の昼過ぎくらいまで、あっという間の旅行だった。

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