なんとなく東陽町から海に向かって歩いてみました。東京オリンピックに向けて大きく変わるであろうエリアです。
それでは、写真で振り返ってみます。

東京メトロ東西線車庫の車庫。車庫の屋根が東西線カラーなんですよ。

京葉線が地下から出るところ。

汐見運河。このへんは運河だらけ。

辰巳あけぼの住宅。かっこいいV字型。ロケーションも含めて大好き。

辰巳一丁目アパート。とっても有名な団地です。立ち寄ると日没前に次のスポットに辿り着けないので外側から眺めます。

辰巳ジャンクション。都心にある江戸橋JCT・箱崎JCT・両国JCTなどは「入ってくる大量の交通を捌いてるダイナミックさ」という感じで、すこし都心の外側にある辰巳JCTなどは「内と外に大量の交通が流れるダイナミックさ」という感じ(なんのこっちゃ)

曙運河・あけぼの水門。
都内を歩くたびに、住戸の供給とか交通網の整備とか「東京って(都市って)よく出来てるな」という当たり前のことに感心します。
いろんな事情で、うまくいってなくても、なんとか折り合いをつけて支えてくれてます。
東京オリンピックに向けて大きく変わるだろうし、その先にあるインフラの老朽化とか人口減少の問題などなど、都市を最適化しなくちゃいけないことは沢山ありそう。
そんなことを考えながら歩いてました。
17号線を走っていたらカッコいい給水塔を発見したので寄り道。上尾シラコバト住宅です。

どうやらこの写真の24号棟は解体されるみたい。

外からちょっとだけ撮影させていただきました。
たまたま近くを通りかかったので憧れの「オートパーラー上尾」に立ち寄ってみました。上尾市の国道17号線沿いにあります(所在地と地図は下記)
ちなみに国道17号線は日本橋が起点なんですよね。日本橋から万世橋交差点までは「中央通り」と呼ばれて、室町三丁目交差点から「国道17号線」になるようです。つまり、日本橋から道なりに走ればオートパーラー上尾に到着することになります。それでは写真で振り返ってみます。

オートパーラー上尾を正面から。怖い雰囲気あるのかなと気になっていましたが、そんなことありませんでした。結構にぎわってます。

疾走感のあるロゴかっこいい。黄色い壁面が印象的。

自動販売機コーナー。飲料の自動販売機だけではなく、もちろん「ラーメン」「うどん」「トーストサンド」など食べ物の自動販売機も充実しています。机と椅子が置かれた居心地のいい空間です。

トーストサンドの自動販売機を遠くから。

トーストサンドは「チーズハム」「コンビーフ」2種類あります。

こんなふうにトーストサンドはアルミホイルに包まれて提供されます。瓶コーラと最高の組み合わせ。

トーストサンドうまい!たっぷりチーズでトーストはカリカリ。近所にあったら通いたい。

うどんもうまい。汁物とトーストで満足感あります。
近所に「オートレストラン鉄剣タロー」「オートパーラーまんぷく」という名店もあるので機会があったらハシゴしたいですね。
オートパーラー上尾はこちら
大きな地図で見る
そもそもオートパーラーとは?
19世紀後半ドイツに出現した自動販売機を利用したレストラン「アウトマート」がアメリカに伝わり「オートマット」として発展。それが日本に持ち込まれて「オートパーラー」としてオープンします。このNewYorkのAutomat とか渋くてすてき。
自動販売機が主体の「アウトマート=オートパーラー」の派生形として、いまほどコンビニや外食チェーンが溢れていなかったころ、長距離トラックドライバーなどを対象に幹線道路沿いに「オートレストラン」が広まっていきます。オートパーラー上尾も形式としては「オートレストラン」ということですね。
参考:アウトマート – Wikipedia
とても参考になったサイト
オートパーラー上尾 | 黄昏ドライブイン
オートパーラー上尾 | 懐かし自販機
なつかし自販機巡礼の旅、埼玉編 | DPZ

横十間川沿いを歩いていると錦糸公園の裏あたりに古そうな建物があります。どうやら大日ゴムという会社の工場らしい。錦糸町オリナスは精工舎の跡地に立ってますし(精工舎事務所棟(墨田区太平) | TIMEKEEPER)、この写真を撮影した近所には日清紡績の工場があったみたい(しかも創業の地)
このへんの川沿いは工場だらけだったんですね。

大山さんの記事「コインランドリーってなんかすてきじゃない?」が面白かったので、なにか自分も撮ってなかったかなと探してみたら、三鷹にあるコインランドリーとスナックが同居してる物件の写真が出てきました。
扉に書いてある「コインランドリー」の文字、置いてある観葉植物、穴があいてる装テンなどなど、全体的にいい感じですね。そもそもスナックの横にあるのが素晴らしいんですよ。洗濯してるあいだに軽く飲めますから。
店内の写真を撮りそびれて激しく後悔してます。再訪したいです。

旧中川沿いを歩いていたら解体中の工場を発見。新しい工場を作るのか、それとも廃業されてしまったのかわからないけど寂しい光景です。

近くにあったセメント工場

近くにあった立派な富士塚(平井浅間神社)

富士塚の後ろに見える亀戸九丁目住宅

小さなポンプってかわいいですよね
なんとなく東大島から平井まで旧中川沿いを歩いてみましたが、2km弱ぐらいの間にいろいろあって楽しい。まさか富士塚があるとは思いませんでした。またそのうち歩いてみよう。

以前「飛び出した寿司屋の庭」という記事を書きましたが、これは「飛び出したマンションのベランダ」なんです。
このマンション、修繕中で外壁がシートに覆われてるのです。日当りが悪くなったベランダの植物たちを救うべく、こうやって仮設の庭園が現れました。

築15年ぐらいのマンションなので立派に育った植木もありますね。本来おもてに出ることのない、いろんなお宅のベランダが垣間見えて面白い!

寿司屋の前にある(石川初さん仰るところの)パーソナル・ランドスケープのような飛び出した庭。パブリックとプライベートのギリギリ感が素晴らしい。
アジサイ、マツ、カエデなどなど寿司屋っぽいラインナップ。どんどん育ったら、この一角だけ日本庭園になってしまうんじゃないか。
土地の所有者がわからないので(もしかしたら寿司屋の土地かもしれない)なんともいえないけど、「けしからん」って声を荒げる人もいるんだろうな。「私物化するな」「行政は正しく管理しろ」みたいな。
それで「正しく管理します」って更地にしてアスファルト舗装されたら笑い話にならない。また数年後に訪れてみよう。

建設コンサルタンツ協会「Consultant」の「土木萌え~ドボクの魅力を伝える~」がPDFで公開されてます。東京エスカレーター&高架橋脚ファンクラブ会長の田村さん、大山顕さん、ダムの宮島さん、八馬先生などなど素敵な方々が寄稿されてます。
http://www.jcca.or.jp/kaishi/260/260_contents.html
なんとなく
自己紹介がてら「橋脚好きなんですよ」なんて漏らそうものなら「マニアックですね」など理解不能という顔をされることばかりですが、ときどき「なんとなくわかりますよ、ジャンクションとかカッコいいですよね」と共感してくれる人がいます。
このあたりの「なんとなく」を大山さんが大事にしている話とかいいんですよ。やっぱり入口がないとね。
ユーミン
世の中には面白いものがあるんだなって意識するようになったのは路上観察学会(というか赤瀬川原平氏)を知ってからだったと思うんだけど(路上観察学会については八馬先生の文章でも触れられてます)、「橋脚カッコいいよね」から「橋脚頑張ってるよね」というドボクの面白さ(八馬先生仰るところのの「風景のその先」)に気付くキッカケを与えてくれたのが大山さんだったんですよね。
そうなると面白くてしかたない。「やさしさに包まれたなら」状態というか、東京の全てがメッセージですよ。小さい頃じゃなくても神様がいる状態というか、だんだん書いてて意味がわからなくなってきたぞ。
自分の興味を細分化
で、田村会長の「問題発言など」をふむふむと読みながら、
そろそろきちんと自分の興味を細分化してみる段階かなとも思うわけですよ
引用元:問題発言など-東京エスカレーターガール
自分もなんか整理してみなくちゃなーと焦るわけです。
参考: “「『当たり前だと思っていない』ことが当たり前だと思っていた」ことを当たり前ではない”と指摘 – 「住宅都市整理公団」別棟
デイリーポータルZライターの西村さん・伊藤さんの2人展「地図&バレンチノ展」に行ってきました。タイトルだけ聞くと、なんのことやら。

西村さんの展示。僕の好きな記事「料理のレシピを鉄道路線図っぽく表現してみる」の路線図とか、これも好きだな「東京都のマークでルイ・ヴィトンっぽい財布を作る」の財布とか、「30年ぐらい前のなぞなぞ本のなぞなぞがすごい」なぞなぞ本も展示してあった。

有名・無名様々なバレンチノが並ぶ姿は圧巻。伊藤さんいわく「押収品」。詳しくは「バレンチノ・エスノグラフィー」で。
「バレンチノ」はひとつではない。
日本における「佐藤、鈴木」のような名字と同義で、あまりにも一般的な呼称である故に我が国で商標登録がされない「バレンチノ」はバレンチノさん、またバレンチノと名乗りたい者によって多種多様に増殖し、流通している。
「バッタもの」などと呼称される偽物ではなく、一バレンチノ一バレンチノが、それぞれに性格、意図を持ったオリジナルのバレンチノなのだ。
引用元:バレンチノ宣言 – バレンチノ・エスノグラフィー
ちなみに僕も当日はロジャースで購入したジャンニ・ヴァレンチノの靴下を装着して挑みました。

そしてマニアパレルのバレンチノT。製作秘話が熱い。さりげなく「V」を着こなしたい。

区章てぬぐい。このカッコよさたるや。
そんなこんなの(どんなの?)地図&バレンチノ展でした。

切手収集の趣味はなかったのに、ミヨー高架橋の切手を買ってしまう。

瀬戸大橋も買ってしまう。

首都高開通記念も。

そして名神と東名も。ズブズブ。
ドボク切手
大山さんの記事「溶鉱炉切手を作ってみた」を読んで以来「手を出すとマズそうだなあ」と警戒していたのに、ついつい購入してしまいました。
切手収集には「テーマにそって集める」というやりかたと「ある国のものをとにかく集める」という方法があるというのは知っていた。
そしていま、なぜ前者のような集め方をするのかわかったのだ。いや、これ、楽しいにきまってるじゃん。
そう、工場とかダムとか「ドボク」なものがいい感じであるのだ。
引用元:溶鉱炉切手を作ってみた
いやホントに「テーマにそって集める」の楽しすぎる。
なにか大きなものが竣工されれば記念切手が発行されるものなので(ざっくり)昭和に発行された記念切手リストを見ればドボク切手だらけなんですよね。今回掲載したのは5点ですが、しっかり20点ぐらい購入。別の機会にご紹介したいです。
スタマガネット – 日本切手/記念特殊切手
戦後記念特殊切手1961年〜らへんを眺めてると我慢できないものがある。。
田村会長の記事に出てきた「わたしたちの地理」オレも持ってるぞ。というか田村さんが持っているのを拝見して羨ましくなって入手したんだ。
デイリーポータルZ:1970年の東京の風景を探しに行く
http://portal.nifty.com/kiji/130712161141_1.htm
「わたしたちの地理」ツアー オフテイク
http://www.tokyo-esca.com/blog/2013/06/629.html

僕が持ってるのは昭和38年(1963年)刊『わたしたちの地理』九州編と、 昭和42年(1967年)刊『わたしたちの地理』日本の産業編。
(九州編は田村さんが書かれてるので省略)日本の産業編は農業・工業・商業など様々な産業の様子が写真豊富に描かれてます。
これからのことばかり
なんというか「これから」のことばかり。

「のびる発電力」というグラビアページでは東京電力の千葉火力発電所を載せながら「やがては、原子力にとってかわられるでしょう」と書かれている。(日本初の商業用原子炉)東海発電所の運転開始が昭和41年=本書発行の前年。

「のびゆく交通・通信」では「東京国際空港がてぜまになり第2国際空港計画もある」と書かれてる。成田空港の建設予定地が決定したのが昭和41年=本書発行の前年。

佐久間ダム誇らしい。佐久間ダムの竣工は昭和31年=本書発行の10年前。ちなみに今から(平成25年現在)10年前といえば六本木ヒルズ森タワー竣工したころ…最近のことじゃないか!かの有名な黒部ダム(富山県)の竣工は昭和38年です。
というわけで、まだまだ紹介したいものが沢山あるけど今日はここまで。
読んでて思うのは「ちゃんと段階踏んで成長してるんだなー」ということ。高度経済成長っていう言葉だけみてると、突然勝手に成長したように感じちゃう。少しずつ出来上がってきたのに。
伏見稲荷大社(inari.jp ってドメインいいな)にある建物がカッコよかったのでメモ。

カッコいい

非常階段もカッコいい

案内図かわいい

円山公園の出口、大谷祖廟の下らへんに並んだ看板。しれっと混ざる高台寺。どれも倒れないように工夫してていじらしい。
ストリートビュー(2010年のデータ)を見ると微妙にラインナップが違うみたい。
新幹線の車窓を眺めていると新富士の手前らへんから遠くにモクモクと製紙工場の煙突が見えてきます。通過するたびに降りたくなる憧れの場所です。いつか新富士に行くときのメモとして。

こんな感じで遠くに興亜工業と日本大昭和板紙の工場が

ジャトコのプラント

日本製紙

こちらも日本製紙
どうやって行くか
車で行く場合(三鷹→新富士駅近辺)
(自宅最寄りの)三鷹駅からだと2時間弱ぐらい。(2013年7月現在)高速道路の料金はETC割引なしで4,000円ぐらい。富士ICまで行ってしまえば新富士はすぐそこ。
電車で行く場合(新幹線利用)
東京駅から新富士までは「こだま」で1時間11分ぐらい。料金は5,000円ぐらい。車がないと現地で大変かな。
現地でどうするか
電車で行く場合
折り畳み自転車を持っているので、輪行袋に入れて現地に持ち込もう(輪行で新幹線利用は初めてなので少しだけ心配)どうやら邪魔にならない最後列を確保できるかがポイントみたい。そのへんは配慮しなくちゃですね。
より大きな地図で 新富士近辺自転車の旅 を表示
・新富士から富士まで移動、日本製紙・王子製紙近辺をまわる:2.3kmぐらい
・東海道本線で富士から吉原まで移動する:4分ぐらい
・吉原から日本大昭和板紙(吉永工場)まで:4.6kmぐらい
・ツラくなったら岳南電車でジャトコ前まで戻る
・ジャトコ前駅から「さわやか富士錦店」へ向かう:1.0kmぐらい
・さわやかから新富士まで日本製紙近辺をまわりながら:6.5kmぐらい
これでざっくり14.4kmぐらい。ゆっくりまわって3〜4時間ぐらいでしょうか。 ツラくなったら電車を使えるのはいいですね。午前中早く出発すれば「さわやか」で昼食というプランも可能だ!
思ってたよりも気軽に行けそうなので涼しくなったらやってみようそうしよう。