タカハシシステム

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夏休みということで北海道にふらりと。父が北海道の人間なので、慣れ親しんでいる土地といえばそうなんですけど、なかなか1人で行動することもできないので、こうやって自由に旅行するのは初めてのこと。

そんなこんなで旧住友赤平炭鉱を見学してきました。なんで赤平だったのかというと、さきに立ち寄る予定があった富良野から、宿泊地の札幌まで帰る途中にあるちょうどいい炭鉱だったという…そんな理由で申し訳ない。でも行ってよかった。

富良野から赤平までは広めの山道を1時間くらい。その途中には滝里ダムもあります。札幌までは高速道路を使って1時間半くらい。札幌からも旭川からも遠くない距離です。

見学するにあたって「赤平コミュニティガイドクラブ TANtan」のお世話になりました。案内してくださったのはTANtan代表でもある元炭鉱マンの三上さん。見学などの情報は以下のFacebookページで確認!

https://facebook.com/zuriyama/

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やぐらが印象的。やぐらに付いている滑車にワイヤーを通して、巻上機でケージを引き上げるわけです。映画とかでカゴに乗って立坑を降りていくシーン見たことありませんか?あれです。しかも深さは650mもあるそう。スカイツリーが入ってしまう深さ…。設備のポテンシャルとしては1000m超を想定されているとか。

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巻上機の操作室。メモリが1100mまである。

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やぐらを下から(ちょっと迫力が伝わりづらいかな)

ケージは「秒速12m、時速なら40kmくらいかな~」と仰ってたので「速いですね~」なんて頷いてみたものの、実はあまりピンときてなかったんです。で、調べてみると、秒速12m=分速720m。ランドマークタワーに設置されてる、日本最速エレベーターが分速750mですから、ほとんど変わらないんですよ。は、はやい!

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当時の全体図。こんなに広かったのか。

深さや速さもそうですけど、坑道の総延長は200kmもあったんですよ。なんかもう数字だけで飯が食えるというか、スケールに興奮します。

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向かって左側の壁に置かれているのが当時使っていたケージ。このケージは4段になっていて、1段に18人=合計72人も乗れたらしい。実際に乗せてもらった感想としては、ちょっとキツそう。「これ18人も乗れるんですか?」と質問したところ「うまくできてるんですよ」と三上さん。そうなのであろう。

当たり前ですけど、ケージは石炭を引き上げるための設備でもあるんですよね。「1時間に30往復くらいしてた」そうなので、空の炭車を乗せて、満載の炭車を引き上げて降ろして、さぞ賑やかだったんだろうな。

施設をよくぞ残してくれたと感謝したくなりますが、残さざるを得なかった理由もあるのでしょう。

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閉山日は2月なのに、立坑に掲げられているプレートには5月12日と書かれてます。これは「完全に密閉」しないと閉山されたことにならないから…だそう。まだまだ石炭は埋蔵されているといいますし、硫黄のような匂いがします。ガスが出るのです。

石炭もガスも埋まっている。それらを活用する研究に少しでも予算がまわってきたら…。そんな切なる願いもあるようです。閉山しても鉱山は鉱山なのですね。

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2階に上がって、これが巻上機。とにかくデカいんですよ。どんだけパワーあるのか。住友には造船技術がなかったので、造船技術に優れた三菱造船が巻上機を製造。造船技術って色々なところで活かされてますよね。炭鉱の設備までそうだったとは。

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このロゴかっこいい。

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電話かわいい。

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そして、当時の機材を保管している倉庫に移動。すごくドリル。ドリルで削って、下のアームで掻き集めるんですよ!こうやって実際の機材を目の前にしながら、当時の話を三上さんから伺います。三上さんは救護隊に所属されていたので、どうしても事故の話に触れることになります。

閉山に直結する規模の事故はなくとも、3名が死亡する大きな事故はあったらしい。なにが起こるかわからない現場。そこで4000人近くが交代で24時間働いているわけですから、悲しい事故だっておこります。

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これは、かぶってバルブをひねると新鮮な空気が袋の中に充満されて、しばらく待機できるというもの。そのほか、パニック状態になっても出口がわかるよう、線路を固定する釘をハの字にとめて、出口の方向をあらわすサインにしたり。少しでも事故を防ぐ規則や工夫と、少しでも被害を抑えるための技術や体制があったわけです。

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あと「救護隊は志願制なんですか?」と質問してみたところ、どうやら上長からの推薦らしい。つまり選ばれし者たち。いざというとき命を預ける存在ですから…その責任は重たい。最後に救護隊のバッヂを見せてもらいました。かっこいいぞ!

見学させていただいた様子を、こうやってわざわざブログに書いているのは「なにか協力したい!」という気持ちになってしまったからなんです。もちろん御礼として募金箱に(多くはありませんが)寄付しましたよ。それだけじゃ足りない気持ち。

物見遊山気分で訪れたのに、応援したくなるものができた。こういう観光って素晴らしい。所詮よそ者ですけどね。よそ者なりに、少しでも関われたらいいじゃないですか。

ということで、最後にもういちど「赤平コミュニティガイドクラブ TANtan」のFacebookページを!今度はお祭りやってるタイミングで遊びにいってみたいな。

https://facebook.com/zuriyama/

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旭川から富良野に向かう途中、世界的に有名な砂防施設「美瑛川ブロック堰堤」に立ち寄ってみました。いわゆる砂防ダムですね。こんな感じでブロックが並んでます。かっこいいぞ!このあと予定があったので8時ころ到着。旭川から1時間くらいでしょうか。遅い時間になると駐車場が混雑するらしいので早めでよかった。9時ごろになると団体さんも増えてきましたね。

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駐車場にもコンクリートブロック。

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美瑛川第4号堰堤が見えます。この美瑛川を横切るようにコンクリートブロックを設置したら、本流から離れたところに水が溜まるようになった…ということなんですよね。

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よくみると対岸にブロック堰堤が。

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人造池はこんな感じ。

印刷局淀橋宿舎

2016年9月5日

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通りかかるたびに可愛いなと印象に残っていた建物が、いかにも解体間近という感じに…。調べてみると印刷局の宿舎だったんですね。どうやら以下のような整備事業が進められているみたい。この辺りも、どんどん高層ビルが増えてますね。

西新宿五丁目北地区防災街区整備事業(支援地区)
http://www.city.shinjuku.lg.jp/kusei/file13_05_00015.html

都内いたるところで再開発が進んでるので、ちゃんと写真で残しておかなくちゃ。ちょっとしたことでも。ということで、1年ぶりくらいにブログを更新してみました。

沖縄に行ってきたので備忘録として。

今回の滞在は北部に予定が集中していたので、そこまでの間(中部らへん)で寄り道できそうなところを探して訪れてみました。そのひとつが「かぼ天の店なかそね」というサーターアンダギーなどを販売してるお店。

レビューサイトでも評判いいですからね。あんまり沖縄のこと詳しくありませんし、ネットの情報を全力で頼っていきます。

かぼ天の店なかそね
http://tabelog.com/okinawa/A4703/A470301/47015486/

空港から向かう

お店のある沖縄市胡屋を目指して那覇空港から高速道路に乗ります。「沖縄は走ってる車の速度もゆったりしてるな」「建物も南国って感じだ」など頭に浮かべながら車を走らせて30分くらいで最寄りの沖縄南インターに到着。

そこから一般道におりて少しだけカルチャーショックを受けます。道路沿いの店舗がアメリカン(ざっくりした印象)なんですよ。それもそのはずで、すぐ西側には極東最大の空軍基地といわれる嘉手納があるのです。

沖縄の方にとって基地が身近なものという感覚が伝わってきます。曜日や時間帯が違ったら、また景色が変わるのかもしれません。そんな興奮と共に「かぼ天なかそね」を探します。

お店を探すときは注意!

どうやら元々あった場所から移転されたらしいので、雑誌やネットなどの情報が正しくない可能性があります。最新の情報を!うっかり迷ってしまったので電話で場所を確認して、慣れない道を行ったり来たりしながらなんとか到着。電話対応してくれたご主人が暖かく迎えてくれました。

お話を伺う

早い時間の到着ということもあり、他にお客さんもおらず、色んな話を聞かせてもらいました。

「かぼ天」という名前の通り、ここのサーターアンダギーはカボチャを使用してます。そのレシピは「おばあのおばあ」が考えた歴史のあるものらしい。

とある有名な方(名前は伏せます)が沖縄旅行した際に、お連れの方が差し入れたところ、帰りに「あのサーターアンダギーをお土産にしたい」と所望されたとか。

米軍の方がハロウィンに大量購入して、半分に割ってホイップクリームを乗せて食べるという話も面白かったな。アメリカ人にとってドーナツ(そういえばサーターアンダギーはドーナツか!)はソウルフードみたいなもの。生活の中に取り入れて馴染んでもらえるのは嬉しいと仰ってました。

あと、あんまり地元の人はサーターアンダギーを食べないので、近所の小学生がおやつに買いにきてくれるのが1番嬉しいとか。

ぜんざいの話

夏限定で「ぜんざい」を出してるから夏になったら食べにおいでとオススメされました。ぜんざいといったら、小豆の入ってるアレを想像しますけど、沖縄で「ぜんざい」といったら、甘く煮た金時豆にカキ氷をかけたもの。

しかも男性が好んで食べるらしい。土木作業してる屈強な男たちが、ぜんざいを掻き込んでるのは良い光景だそう。なんかいいですね。

サーターアンダギーを食べる

ということで揚げたてをいただきます。これがウマイんですよ。揚げてあるのにしつこくない。シンプルな食べのものなので細かく説明するのが難しい…。とにかく美味い。

甘さが足りないならハチミツやマーマレードを付けてもいいよと仰ってましたが、このままでも抜群にうまい。マヨネーズもイケるらしい。ちょっと油が馴染んだぐらいのほうが好きな人もいるとのこと(たしかに…宿に帰ってから油の馴染んだものを食べてもうまい)

のんびりするために沖縄行ってるんですから、ちょっと寄り道するぐらいOKなんですよ。行ってよかった!去ろうとしたら次々とお客さんがやってきたので人気店なんですね。

そんなサーターアンダギーをモグモグ食べながら次の目的地へ向かいます。

僕もワークショップに参加させてもらった国立文庫(くにたちぶんこ)の第二版が国立本店(くにたちほんてん)で販売中です。

国立文庫とは…

ワークショップの参加者が腕章をつけて街に飛び出し、暮らしてる人たちに突撃取材します。

それらをもとに編集室の方たちと文庫目録(=文庫本の後ろに載ってたり、書店のレジ付近に置いてある、タイトルと著者、ざっくりしたあらすじが書いてあるアレ)を作ってしまおう…というアーティストの木村健世さんが手掛けるプロジェクト。

詳細はこちらの記事がわかりやすいです。すてき! → 街を“物語”で体験する、『国立文庫』プロジェクト
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-9383.html

こちらの記事も素敵!取材したお店のことや国立文庫からの抜粋も! →物語の先に続くもの。~47編のまちの物語『国立文庫』~ 人びとの暮らしが紡ぎ出す、たくさんの物語http://www.nonowa.co.jp/areamagazine/blog/201505/01.html

取材してみると

街にいる知らない人たちも、話を聞いてみると文庫本にできるくらいの物語を抱えてたりするんですよね。いろんな人生ありますから。

僕が取材したところだと、山野草を扱う謎の店とか、谷保天満宮でお焚き上げをしてた男性とか。驚くような事実もあれば、ささやかな心動かされる出来事もあります。

腕章をつけると「取材する側される側」の関係がスッと築けるので、いろいろ聞き出せちゃうのも面白いですね。

そんな街に溢れた物語たちを切り取ったものが国立文庫…というわけです。

少し脱線

初版に掲載された座談会のやりとりで「ナンパしてみたくなった」などと口走ってしまいました。もちろん冗談ですよ。それぐらい「ふつうの人(悪い意味ではなく)」の話が楽しかったんでしょうね。

歩いてる人に片っぱしから声を掛けたくなる衝動(それじゃ危ない人になってしまう)というか。やっぱおもしれーな世界と日常っていう。

ということで重版です

国立文庫は無料で1000部ほど頒布していました。それもあっという間に無くなってしまい重版となりました。

そして第二版は値段(300円)をつけて販売しています。販売するというのは意味がまた変わってくるので、これもまた新しい挑戦なんでしょうね。応援したいので、こうやってブログに書いてます。

国立にある国立本店という場所で売ってますので、フラッと訪れてみるのはいかがでしょうか?

お店にいるメンバーさんに国立本店の活動について聞いてみたり、国立文庫を持って国立を散策してみたり、ちょっと良さげな休日が過ごせるような気がします。

国立本店はこちら
http://kunitachihonten.info