タカハシシステム

新宿の小田急百貨店が建て替えのため解体されることになった。ヘビーユーザーなので寂しい。坂倉準三氏が手がけたモダンな建物は新宿からなくなってしまう。売上の伸び悩みなど小田急にも都合があるのだろう。あれだけ乗降客数の多い新宿駅直上にあるんだから、高層化しないともったいないという理屈もわかる。

こんなとき「再開発するなら開発前よりも良くしてくれ」と思うのだが、再開発されると商業的にターゲットから外れてしまい、行きつけの店は閉店させられて、ただ不便になることがほとんどだ。小田急百貨店新宿店本館は「輝く都市」を目指していた建物なんだから、建て替えられてもそのくらい大きな存在でいてほしい!


閉館するまえ展望スペースから撮影


同上。かっこよくないですか?


新宿といえばこの風景なので寂しくなる


吹き抜けから眺める

F1観戦のため鈴鹿サーキットに行ってきた。長いことF1ファンをやっているけど現地観戦するのは初めて。データを見ながらテレビ観戦するのが好きなので、現地じゃなくてもいいかなと思っていたのだ。

そんな自分を鈴鹿に足を運ばせたのは、コロナの影響があり3年ぶりの鈴鹿開催という特別感と、日本人ドライバー 角田裕毅選手の存在だろう。

チケット争奪戦

チケット争奪戦に敗れてしまい、奮発して取ろうと思っていたグランドスタンドの席は埋まってしまう。

そのあとも予約ページに繋がりづらくA席も埋まり、その次に狙っていたC席アルファタウリ応援席を確保できた。当日交換できるグッズもついているし、レース前のパレード中にレッドブル・アルファタウリのドライバー4名が立ち寄って挨拶してくれるらしい。それは魅力的。

こんなことを書くとチケットを取るのが大変すぎてハードルが高いと思われてしまいそうなので補足しておくと、わりと直前まで買える座席もありました。

まずはホテルの予約

はじめてだから綿密に計画を立てた。ほんとうは金曜日のFP(フリープラクティス)から参加したいけど仕事がある。なんとか土曜の予選までには現地に到着したい。

新幹線はどうにかなるだろう。まずは土曜の宿泊先を決めなくてはならない。3連休中ということもあり、名古屋駅近辺にホテルは埋まっているので、名古屋駅から地下鉄で数駅の久屋大通らへんのホテルを確保した。

この時点では土曜に前泊のみ予定だったのだが、当日が近づくにつれて日曜の決勝後に東京まで帰る体力あるのだろうかと不安になってきた。急遽、後泊先を探してみると名古屋市内のホテルは全滅。ダメ元で津のホテルを調べてみたら1室空いていたので即予約した。

どうやって鈴鹿サーキットまで行くのか?

名古屋から鈴鹿まで公共交通機関を使う方法としては、大きく2つの方法があるらしい。まずは近鉄「白子駅」からシャトルバスに乗ってサーキットまで向かう方法。近鉄は本数が多く、シャトルバスも十分な本数が運行されているため、オーソドックスな方法らしい。つぎに、名古屋駅からJR→伊勢鉄道直通の電車に乗って鈴鹿サーキット稲生駅から徒歩で向かうルート。今回は後者を選んだ。

JR・伊勢鉄道も臨時便が出ているため本数は十分なのだが、鈴鹿サーキット稲生駅では交通系ICカードが使えないなど不便なところも。新幹線からそのまま乗り換えてしまうと、稲生駅の精算で並ぶことになるという情報があったので、名古屋駅についてからいったん改札を出て稲生駅までの切符を購入した。

駅からサーキットまで

ちょっと距離がありそうなので心配だった。歩いてみると20分ぐらいで最寄りの「第一コーナーゲート」まで到着できた。せっかくなので初回はメインゲートから入りたいので、さらに15分くらいかけてメインゲートまで移動した。

メインゲートから応援席まで

とにかく人で溢れている。みんな楽しそうだ。土産物屋をひやかしてチケットホルダーなどを購入。応援スタンドを出入りする際にチケットを見せることになるので、チケットホルダーがあると便利。グランドスタンド前のエントランスではF1のメインテーマが流れており気分が高まってくる。そこからC席まで歩くのだが、混み合っているアップダウンのある通路を歩いて行くのは、ちょっと時間がかかった。

応援席からの眺め

そしてC席中段からの眺めはこんな感じ。上段はすぐに埋まって買えなかったんですよね・・・。視線に金網が入ってしまうけど、コースまでの距離が近いぶん迫力はあるそうだ。

予選・前夜祭・決勝

ということで、ここからの結果などはご存じのことでしょう。雨が降って決勝レースの中断が長引くなど大変なこともありましたが、マックス・フェルスタッペン選手が優勝して、鈴鹿の地で2連覇となるワールドチャンピオンを確定させた。


近鉄名古屋駅のバナー


予選結果


1コーナー


なんとか撮影できた角田選手


決勝レース前のパレード


いきなり津(雨がすごくて決勝の写真は取れなかった)

とにかく行ってよかった

レースとしてF1を楽しみたいという気持ちもあったが、F1マシンの迫力と、世界規模のエンターテイメントの現場を見てみたいというのが、今回の目的だった。

決勝日は終日雨だったので、全開でF1マシンが走るのを見れたのは土曜の予選だけだったが、その姿は「とにかく早い」というありふれた言葉しか出てこないものだった。とても曲がれないんじゃないかというスピードで1コーナに飛び込んでくると、美しい曲線を描いてコーナーを立ち上がり加速していく。走っているだけですごいものがレースをしているのだ。

そして、このスポーツが毎年世界規模で行われているというスケールの大きさを味わうことができた。それなりの金額を払えば、至れり尽くせりの特別チケットも販売されている。叶わない夢かもしれないが、いつかVIP席で観戦してみたい。60年の歴史がある鈴鹿サーキットの洗練された運営を体験できたのもよかった。

そう、とにかく行ってよかった。雨の決勝で満足できる観戦環境じゃなかったのに、そう思えたのはすごい。また来年も行きたいな。

たまに購入している六花亭の通販おやつ屋さんが届いた。

今月のラインナップは以下のとおり。シーフォームケーキカスタード、パンプキンパイ、ポテトパイ、マルセイバターサンド、ストロベリーチョコホワイト、マルセイバターケーキ、マルセイキャラメルハロウィン、ハッピーハロウィン、どんぐりころころ、百歳、ひとつ鍋。

ハロウィンなのでパンプキンパイが入ってる。六花亭のパッケージでお馴染み坂本直行画伯のかぼちゃの絵がいいんだ。

日持ちしないのでなかなか食べる機会のないシーフォームケーキがめちゃくちゃ美味しい。スポンジケーキのなかにクリームが詰まっているだけのシンプルなケーキなんですけどね。あと、個人的六花亭ランキング上位の百歳(ももとせ)も嬉しい。パイ生地のうえにカシスジャムが入ったマドレーヌが乗っている・・・みたいな説明の難しい菓子。どんぐりころころも美味いんだよな。ということで今回も大満足。

ここのところ毎年開催されているTour de France CAFE@TOKYO(ツールカフェ)に行ってきました。

Tour de France CAFE@TOKYOって?

ツール・ド・フランス開催期間中、渋谷ストリーム4階にあるTORQUE CAFEで開催されている、レースにちなんだオリジナルフードやドリンクが楽しめるイベント(?)です。オフィシャルグッズや参加チームのジャージやサコッシュなども買えたりします。2022年は6月29日から7月31日まで開催されていました。たぶん来年も開催されるはず?

Tour de France CAFE@TOKYO
https://www.jsports.co.jp/cycle/tour/cafe/

ツール・ド・フランスって?

100年以上の歴史がある毎年7月にフランス(たまに周辺国がコースになることもある)で行われる世界最大の自転車レース。ピレネー山脈やアルプス山脈の険しい峠を舞台にした山岳ステージを選手が登坂していく映像をテレビなどで見たことがある人も多いのでは?

最終日はパリ・シャンゼリゼ通りを舞台にスプリントレースが行われます。凱旋門を中心としたラウンドアバウトを旋回して、シャンゼリゼの石畳を切り付けながらスプリンターが駆け抜ける姿は壮観。フランスが美しい季節に開催されて、フランスの美しい風景の空撮が、これでもかと世界中に流される観光誘致施策の側面もある大会なんですよ。

J SPORTS ツール・ド・フランス
https://www.jsports.co.jp/cycle/tour/

ツールカフェに行ってきた


どれも美味しい


チキンのコンフィとクロックムッシュ


各賞ジャージカラーのフィナンシェ


カプチーノとアクリルコースター

私とツール・ド・フランス

ざっくりツールカフェのことは紹介したので、ここからは自分語りです。みんなもっと自分語りをネットに残しておこう。

自転車レースは欧州ではメジャースポーツ。日本では漫画・アニメ「弱虫ペダル」の大ヒットで人気に火が着きましたね。いきなり脱線しますが、僕は90年代のチャンピオン「刃牙」「ドカベン」「浦安鉄筋家族」「本気(マジ)」などを読んで育ったので、曽田正人さんの自転車競技をテーマにしていた「シャカリキ!」も読んでましたし、「弱虫ペダル」が始まったとき静かに興奮したのを覚えてます。

自分が、どうやってツール・ド・フランスと出会ったかというと、これは多くの自転車競技ファンが声を揃えると思うのですが、90年代にフジテレビで放送されていた深夜中継やダイジェスト番組なんですよ。当時はインドゥライン全盛期で、すごい体躯のインドゥラインが歯を食いしばりながら走る姿に凄みを感じたものです。F1のアイルトン・セナと自転車競技のミゲル・インドゥラインは中学生だった自分のアイドル。

マルコ・パンター二が優勝した1998年の85回大会くらいまでは記憶があるんですが、そこからの記憶が曖昧なんですよね。1999年からのランス・アームストロングが強かった時代はCS放送(SKY Sports)になって、アンテナのない自宅では見られなかったような、フジでもダイジェスト放送していたような…。

それにしても、アームストロング時代(と言ったら怒られるかもしれないけど)の記憶がほとんどない。でもなぁ、めちゃくちゃ強くて憎たらしかった記憶がある。どこで仕入れた情報だったんだろ。今だから言えるけど、ランス・アームストロング財団関連の仕事してたことあるので、ドーピング疑惑のときは複雑な気持ちだったな。コンタドールを応援してたから、それはそれで複雑だった。

アルベルト・コンタドールが優勝した2007年の94回大会のころは成人していたので(おそらく)J SPORTSを契約して見ていたはず。当時はDAZN上陸前でJリーグをテレビ観戦するためにスカパーと契約していた記憶がある。2000年代半ばからは自宅のテレビもフルハイビジョンテレビになっていただろうし(地デジ開始が2003年)スポーツ中継を視聴する環境も大きく変化してたんですよね。懐かしい。

フルーム最強時代は自分も年齢を重ねてきたこともあり、空撮で城とか教会とかダムをみて楽しんでましたね。それくらいチームスカイが強くて波乱もなかった。でも、2016年の溢れた観客に巻き込まれて転倒したフルームが壊れた自転車を抱えながら走っているシーンは悲しくなったな。2020年彗星のようにあらわれたポガチャルが優勝して時代を築くかと思っていたら、2022年は伏兵ヴィンゲゴーが優勝するし、やっぱりツールは面白い。

なんて熱く語ってますけど、中継を見ているときって、だいたい別の作業してるんですよね。フランスの空撮を眺めながら読書してたりする。山岳で誰かがアタックをかけたら集中して、アタックが決まらなかったら読書に戻る。なんせ休息日を除いて毎日5時間くらい中継してますからね。7月はツールと共に生活するのを長いこと続けているわけです。こ

れはツールだけではなく、野球でもサッカーでもそうなんですが、スポーツは試合単体の面白さとは別に、歴史物語を読み続けているような楽しさもあるんですよね。スポーツは怪我や死でさえエンターテインメントとして消費される残酷な物語。来年もまた観戦しているだろうし、やってたらツールカフェにも行くんだろうな。

たまにやってくる「定番ものを買って試してみよう」という気持ちになってる。長く売れているものには理由があるはず。

ということで、ナルゲンの1リットルボトルを購入した。なぜ水筒が欲しくなったのかという動機から話せば長くなる。

水筒・ボトルがほしくなった理由

外出するときコンビニで100円の麦茶or烏龍茶を買うのがお決まりだった。お茶をドリンクコーナーから持ってきてレジに100円玉を置いて「このままでいいです」と宣言してバーコード部にシールを貼ってもらい店を出る。

しかし、いつのまにか客が支払い方法を選ぶレジが増えた。お茶をドリンクコーナーから持ってきて決済方法から交通系ICを選んでカードをタッチして購入する。

さほど手間は変わってないし、さまざまな方法で決済しやすくなり便利になったのだが、なぜか「面倒くさい」と思うようになってしまった。タッチ決済よりもワンコインのほうが強い。

そして、はるか昔から浮かんでは消える「ペットボトル代もったいないし水筒を持ち歩いたほうがいいんじゃない?」という疑念が頭をよぎる。

水筒選びの歴史

そうなのだ。今までも何度か水筒を生活に取り入れようと試みてきた。今さらだが、それでも水筒生活が定着しなかった理由に気付いた。今まで買ってきた水筒は、いわゆるシンプルな水筒=ボトルではなく魔法瓶水筒だったからだ!

いくら保温保冷できる水筒が素晴らしくても、自分が求めているもの=ペットボトルの代わりにはならない。

「温かいものや冷たいものがそのまま飲めるなんていいな」「こんなにスリムなボトルもあるんだ」「パッキンも外しやすくて洗いやすそう」魔法瓶水筒の魅力に抗うのは難しく、象印やサーモスを買ってしまう。

ペットボトルに保温保冷機能などないのだ。飲み物を入れられて、丈夫で、メンテナンスしやすければいい。ということでシンプルなボトルを探すことになる。

なぜナルゲン?

冒頭にも書いたが「定番ものを信じてみよう」とナルゲンを選んだ。ただのボトルにしては高い。使い捨て前提で100均の安いボトルにする選択肢もある。

いろんなレビューも読んだ。たまに「昔のモデルはよかったのにモデルチェンジしたら品質が悪くなった」なんてケースもあるから慎重になる。どうやらナルゲンはそんなことなく変わらず高品質らしい。「ボトルが割れた」「プラスチックのバリが気になる」といったクチコミもあるが、全体からするとレアケースに思える。信じてみよう。

ナルゲンのボトルに満足した?

1ヶ月くらい使ってみた感想として、大満足している。まず、漏れなくて丈夫という基本がしっかりしてるのがいい。キャップが大きいからホールド感がよく、しっかり蓋を締められる。蓋の構造もそうだが、漏れない秘訣のひとつは締めやすさにあるのでは?

なによりも「すこし雑に扱っても壊れないであろう」という安心感があるから使いたくなる。

1Lというサイズもいい。500mlボトルも購入したのだが、飲み口が大きくてたくさん飲めるから、すぐに半分くらい飲んでしまい物足りない。日ごろリュックで移動している人ならば1Lサイズでも苦なく持ち歩けるはず。

ナルゲンを買って気付いたこと

上記のとおりナルゲンは飲み口が大きい。飲むときに口から溢れさせてしまう人もいるだろう。500mlのナルゲンボトルを持ち歩いて、思ったよりも減りが激しい=ひと口でたくさん飲んでいることに気がついた。

お茶などをペットボトルで飲むとき、少量ずつ飲んでいたことになる。それでも不満はなかった。飲み口が大きいと身体が求めるままに飲んでしまうことになる。糖分やカフェインの過剰摂取にならないよう配慮する必要もありそう。

ナルゲンボトルの洗い方

100均で売ってる棒の先にスポンジのついたやつに食器用洗剤をつけて優しく洗ってます。それだけだと気になるので、たまにキッチン泡ハイターを噴射→放置→水を入れて振るくらいのメンテナンスはしてる。

昔のモデルはハイターに弱いという話も見かけたので注意が必要そう。このあたりは自己責任で!

ということで

とりあえず買ってみて大満足なので、あとは耐久性など長期間使ってみてどうなのかというポイントくらい。みんな計算することだと思うけど、ナルゲンボトルは2,000円くらい。100円のペットボトルを買ったとすれば20本分。麦茶なら1回分入れたとしても数円だ。20回使えば元が取れることになる。

もう20回は使っているから、ここから先は得するだけ!買ってよかった!


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